飯時になんとなくTVerを起動して、なんとなくおすすめにあがっていたクレイジージャーニーを再生した。
ご飯時には少し重い内容かなと思いつつも、まあ言うても芸人が出てるようなバラエティだし大丈夫かなとそのまま見ることにした。
ロケット弾に破壊された建物の前に立ち話し始める姿を見て、「命がけで取材するなんて、すごいジャーナリズムだな〜」と思いつつぼんやりと画面を眺めていた。
「ここでは多くの民間人の命が奪われています」とボロボロの建物の映像が映った。建物の中から、大きい何かが男たちの手によって外に運び出されていた。その大きい何かにはモザイクがかけられていた。
「なるほど、死体にはモザイクをかけないといけないのか」と、モザイクの正体はすぐに分かった。
そのまま画面を見ていると、次に運び出されていくモザイクの影がとても小さいことに気づいた。
「こどもだ」
思った途端、脳と心臓がぎゅっと縮こまった感覚がして、瞬時に涙が溢れてきた。慌てて再生停止ボタンを押して、涙がぼろぼろと落ちる中、何度も何度も深呼吸をした。
ぼーっとテレビを観ていたつもりだったけど、モザイク越しの「子供の死体」という存在を知覚して、ようやく人が死んでいる場所だということを理解することができた。
大人より子供の命は尊いとかそういう話ではなくて、はるか遠くの地で知らない誰かと知らない誰かが殺し合いをしているだけだと思っていた感覚が、なぜか急に鮮明に感じられて、とても苦しくなった。
世界の不条理を知って腹がたってゲームして不貞寝した灰色ってバンドのベーシストもいましたなぁ
そっかあ、俺は子供より大人の方に強く反応するなあ。募金とかの「かわいそうな子供」の絵が白々しく感じるくらいだ。