個人競技で、私は市の大会で優勝か準優勝、県の大会でベスト8には入るけど全国大会では1回戦負けするレベルだった。
毎日18時まで部活、そこから歩いて家に帰って18時半、車の中で親の作ったお弁当を食べながら移動して19時から21時までクラブチームで練習だった。
たまたま勝ててしまうから続けていただけで、拘束時間が長すぎて辞めたかった。
いつもは母がクラブチームまで送り迎えしてくれた。
その日は父が送り迎えしてくれることになった。
父は途中で町のケーキ屋に寄った。
おまえも毎日毎日練習で大変だな、お父さん買ってやるから好きなケーキ選んでなって。
でも私はこんなもの食べても嬉しくないって風にふるまった。
仕事をすぐ辞めてしまう父、パチンコに行く父、それをカバーするために子育てしながらフルタイムで働く母、私たち子どもに暴力を振るう母、同居している祖父母との諍い。
金がない、こんなはずじゃなかった、幸せだった頃に戻りたい、出ていきたい、金がない。
機嫌の悪い時の母の口癖だった。
母は大体機嫌が悪かった。
私はよく愚痴を聞かされていた。
だからお金がないのに家に金を入れず、ケーキを買うと言う無駄遣いをした父が許せなかった。
父は苦笑いをしていたように思う。
俺の親父も、勝手に実家の商売ついで借金1億もついでめちゃくちゃ家が貧乏で母親との関係が悲惨だったから少しわかるよ。 親父はまだのうのうと生きてるけど。 相続した借金で首が...
いくつか知らんけど子供持ったら親父の気持ちもわかると思うよ。まあ、まだまだお子ちゃまで結婚できなさそうだけど。
コメントありがとう。嬉しい。 そうそう私も奢りでも1番安いの頼む子どもだった。 服だって欲しいのあっても値段見て安いところから妥協して選ぶ子どもだった。 貧乏って染みつく...