パートナーに「お酒飲み過ぎんなよ」っていうの、自分がママになったみたいで嫌いだ。
少しのアルコールなら問題はない。週末に缶ビール一本とかそれくらいだったら別に何も言う必要がないだろう。しかし最近は毎日ビール一本ペース、外食時にはもっと飲んでいる。
うちの父親やパートナーの父親は酒が好きで、それが一因で健康を損ねている。うちの父は昨年、日中に気を失い病院に担ぎ込まれ、心臓の手術を行った。糖尿病リスクも警告されている。それでも甘いものを食べ、アルコールを飲んでいる。側から見ると正気の沙汰ではない。
いわゆる愚行権、自分の健康を害する権利はあるだろう。ただそれは文字通り愚かな行為だ。毒物を少しずつ毎日摂取して死ぬ。酒は飲まなくてもいつか死ぬだろう。それが早まるだけだという見方は理解できる。だから放置するのが正解なのだ。すべては自分の責任であると。
しかし親やパートナーが倒れたとき、死んだときを想像すると、「なぜあのときもっと強く言わなかったのか」という後悔をするかもしれない。未来の後悔を防ぐために、現在「お酒飲み過ぎんなよ」を言う。自分のためかもしれない。
そういう考えが頭にちらつくので、目の前で酒を飲み続ける様子を見るのが苦手なのだ。
子供いないなら別れれば