2023-06-08

シバリングばあちゃん

さなころ、無口ながらいろいろなことを考えていた。

〇にはゼロと正解の意味があるのはなんでだろう。

出されたみそ汁のミソがふわふわしてるのはなんでだろう。

氷とか使わないのに扇風機の風が冷たいのなんでだろう。

とかね。

親や先生質問することもあったが、自分の中にある疑問が多くてしつこく聞く癖があったので、邪険に扱われてから図鑑などに当たるのがほとんどだった。

ばあちゃんは聞くだけ聞いてくれてた。

ある夜、確かアニマルプラネットを見ていて、のび太が夜中にトイレに行き、おしっこした後ブルルルっと震える描写があって、弟が大笑いしていた。

自分も同じ経験があるな、

あのゾクゾクっとする感じは寒い時に震える感じと似ているな、

図鑑によると筋肉は動くと熱くなるとあったな、

まり寒い時には体を温める為に筋肉を動かすのが効果的だろうな、

でもあんな短い時間のブルルルで温まるかな、

体感図鑑は合ってるけどなんか怪しいなと、

とめどなく考えていたら、弟が「なんでブルブルすんだ?」と呟いた。

弟を抱いてるばあちゃんに、考えたことをかいつまんで伝え原因を聞いてみたら、

おしっこで震えるなんて聞いたこともないと笑われた。

そうか、やっぱり違う仕組みなのかと仮定を改めようと考えたが、明確な答えを持つの思春期までかかった。

図鑑先生家族以外に、図書館と(ごく偶に)テレビ好奇心水先案内人になってくれたお陰だった。

シバリング

これがばあちゃん陳腐化した単語だ。

怒号と拳骨から逃れるための知的好奇心は、家族で満足されなかった。

ほぼ同じ質問がTLに流れてきて思い出したので増田に供養。

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