2023-02-07

[]尾を引く「雇用統計ショック」(NY特急便)

6日の米金融市場労働需給の引き締まり再確認した「雇用統計ショック」を引きずった。ダウ工業株30種平均は終日上値が重く前週末比34ドル(0.1%)安、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数1%安で引けた。

FRB物価上昇が加速した当初に「インフレ一過性」と見誤り、金融引き締めの着手が遅くなった反省から2022年は引き締めに積極的タカ派姿勢を前面に打ち出し急速な利上げを進めた。インフレの鈍化傾向を踏まえて1日の米連邦公開市場委員会FOMC)では利上げ幅を通常の0.25%に戻し、パウエル議長タカ派から中立的姿勢に戻すような発言をしていた。

そうした直後に出た強い雇用統計は、企業の旺盛な採用意欲を冷まし、粘着的な賃金サービス価格の上昇を抑えようというFRBの引き締めがなお不十分である可能性を意識させた。マケリゴット氏は中国ゼロコロナ政策の終了などで米国世界経済に再び勢いがつき始めたこともインフレ退治には逆風とみる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0700G0X00C23A2000000/

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