2022-12-31

キャラクター設定

工藤明(くどう あきら

彼は片田舎に生まれ、両親と6歳離れた兄と共に育つ。

裕福とは言えない家庭であり、また、兄の金癖の悪さなども重なったことでお金に恵まれない生活を送った。

父は他を顧みず、思い通りに事が運ばない状況に対し苛立ちを隠せない性格だったため、彼は父と一緒にいる時間をひたすら耐えることとなる。

母は過保護であり、彼の行動一つ一つを確認することが多かった。

また、母は父と父の実家を嫌っていたため、愚痴を聞くことが多かった。

彼は人生を諦めている。

幸せになれる未来想像できず、目の前のことに真面目に取り組むことができない。

意欲的になることは多々あるが、少し高いハードルがあると直ぐに熱を失ってしまう。

宝くじの一等を当てて自由になるなどの非現実的理想を思い描き、現実にならないことがわかっていながら、そうならない度に絶望して自分を傷つける。

彼には妄想癖がある。

毎日のようにフィクション世界妄想し、格好良くスタイリッシュで最強の彼が衆目を集め、羨ましがられ、他を圧倒して悦に浸っている。

過去に縋り、10年以上も前の失恋に焦がれ、取り戻せない青春に苦しみながら、女神の気まぐれをただ待っている。

彼にとって佐藤琴乃と過ごした時間彼女を想う日々が人生の大半を占めていた。

から、それが現実にならなかった今を彼は生きられない。

彼の核になっていたもの空っぽだった。

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