腸にボロ布でも詰められたように内臓が押しやられる苦しさ
地獄のような会社から飛び出し、帰りの電車を待つ静かなホームでそういうものに気がついて、やっと合点がいく。
この瞬間の妙な安堵感と気持ちの安らぎを、どう言葉にしていいかわからない
これから少し先に待っている痛みや苦しみを想像して憂鬱になりながら、よろめく足で買い出しへ向かう
血まみれのまま店を徘徊するのがいかに惨めで苦しいかを思い出せたから
帰ったらおかずを作り置きして、ご飯はたくさん炊いて冷凍しよう。
お菓子コーナーで大袋のチョコレートを掴んで、少し躊躇ってそっとカゴに入れた。
特別食べたいわけでもなかったけど、気が付いてしまったら必要な気がしてくる。
仕方ない、そういう体の仕組みなんだから。
会社で他人のミスが必要以上に気になったり、自分のミスで泣きそうになったり、友達からの連絡が鬱陶しく感じたり、そういうのも全部仕方ない。
仕方がないって言ったって迷惑をかけてるのは事実で、生理前の言動含めて自分なんだから、自分がダメなやつの言い訳にはならない
などとネガティブになるのも、たぶん仕方ない。
引きちぎれそうなビニール袋を両手に、早く閉経したいと思った。
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