CM内でいくつかの選択肢を示し、その続き、オチはそのホームページに行けば見にいけるというものだった。
当時こうしたCMはいくつかあって、いつの間にかなくなっていた。
そして、こうしたCMの消失こそが実は日本文化の一つの転換期であったのだと思う。
当時「続きはウェブで」というキャッチフレーズ・構造は、インパクトがあった。
何故かといえば、それは未だネットが現実の地続きにある世界ではなく、あくまで<現実><ネット>という隔たりがあったからだ。
それ故、現実の世界とリンクしているネットの世界というのは新鮮味があり、多くの人の興味を惹いた。
しかし今現在では現実とネットはもはやイコールであり、フラットな存在となっているためこのようなCMが出てきたところで「はぁ?」となるわけだ。
ではこうした現実とネットの世界がイコールとして扱われるようになったのは、果たしていつ頃からなのだろうか?
そこで思うのが「続きはウェブで」としたCMが勢いを失い、脚光を浴びなくなったのは、
現実とネットの世界がフラットであると認識している世代が台頭してきたことにあるのではないだろうか。
彼らデジタルネイティブ世代は現実とネットの隔たりを知らず、圧倒的な情報量と生まれたときから対峙していた。
彼らが「続きはウェブで」のCMを効果的でなくし、なくなった効果こそが日本の転換期を示す。
続きは劇場版で