2022-10-10

「続きはウェブで」がなくなった頃が日本の転換期だと思う

昔、CMで「続きはウェブで」というものがあった。

CM内でいくつかの選択肢を示し、その続き、オチはそのホームページに行けば見にいけるというものだった。

当時こうしたCMはいくつかあって、いつの間にかなくなっていた。

そして、こうしたCM消失こそが実は日本文化の一つの転換期であったのだと思う。

当時「続きはウェブで」というキャッチフレーズ構造は、インパクトがあった。

何故かといえば、それは未だネット現実の地続きにある世界ではなく、あくまで<現実><ネット>という隔たりがあったからだ。

それ故、現実世界リンクしているネット世界というのは新鮮味があり、多くの人の興味を惹いた。

しかし今現在では現実ネットはもはやイコールであり、フラット存在となっているためこのようなCMが出てきたところで「はぁ?」となるわけだ。

ではこうした現実ネット世界イコールとして扱われるようになったのは、果たしていつ頃からなのだろうか?

そこで思うのが「続きはウェブで」としたCMが勢いを失い、脚光を浴びなくなったのは、

現実ネット世界フラットである認識している世代が台頭してきたことにあるのではないだろうか。

彼らデジタルネイティブ世代現実ネットの隔たりを知らず、圧倒的な情報量と生まれときから対峙していた。

彼らが「続きはウェブで」のCM効果的でなくし、なくなった効果こそが日本の転換期を示す。

昔はオタク文化の走りであったネット世界現実調和し、今では飲み込もうとさえしているこの現状はなんとも感慨深い。

そのうちネット広告において「続きはリアルで!」というものが出てくるかもしれない。

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