「キャスティング決まる前から原作を読んでいてファンでした!」パターンはまじで信じないほうがいい。
本当の場合はあるにはあるのだ。
6年くらい前から言ってたとか、作者推しを公言してるとか、本当にただの読書家とか。
でも殆どの場合はそうじゃないのだ。演じる可能性があるから読んでいるのだ。
大体映像化なんて80パーくらいはキャスティングありきで決まっている。
ある役者の例をあげよう。
ある日、懇意にしているプロデューサーが「ねえ君、この本を読んで」と命令を出してくる。
読む。しばらく経って主演の話が出てくる。
これで「映画になる前から原作を読んでいた」図式ができあがるのだ。
役者がド天然タイプで事実を答えてしまい、やけになったプロデューサーがぶっちゃけてしまったときに語っていたエピソードだ。
プロデューサーはこの役者でこの原作の企画がしたいと各所に持ち込む。そこから実写化が決まっていくのだ。
魅力的な読者が原作を読んで役を演じてくれる、というのは喜ばしいことだろう。
ただ、そこで浮かれてるなよと思う。
プロデューサーは原作者好みのやつを連れてきて、こいつがやるから売れるように原作の設定を変えるけど良いよね!
どうか世の中の原作者はお前の作品が消えて喜ぶものにお前のオールを任せないでほしい。
以上、「メディアミックスは別作品だからさー」と全て投げてしまう原作者のファンの投稿でした。
ちなみにプロデューサーにそう言われた俳優は忙しかったので一度も読んでないことまでぶっちゃけていますが、まあ技量があったので賞をもらうくらいの名演をしました。
役者ってこわい。