はてラボの便所は元旦から大晦日まで一日数千件もの文章が毎日深夜0時から24時までネットの場末に所狭しと書き綴られます。
この便所の起源は平成十六年、あるコンビニに勤めていた一人の増田に始まったと言われています。
ある日、店長から「SNSで客を獲得してこい」と言われた増田は小さなノートPCに店舗用のメールアドレスが書かれた紙をひらひら挟んで休憩に入ったものの、はずかしくてどうしてもアカウントを開設することが出来なかった。集客できずに帰ると店長に叱られる。かといって、はずかしくて名前を入れることもできない。
途方に暮れて泣き出しそうになりながら書き込んだ所がはてラボのはてな匿名ダイアリーだったそうだ。
そこに偶然VIPのニートが書き込みを見、トラバを書いてくれた。
その後、又別の人が書き込みを見てトラバを書いてくれ、増田はその日の内に客を5人集めることができた。あくる日もそこへ店の宣伝を書くとトラバが書かれ、増田はいつもその場所に書き込んでカテゴリを作るようになった。
ある日、増田のあとに別の店名を記した日記が連なって書き込まれた。実は、その書き手もやはり増田と同じくSNSが出来ない気の小さな人だったという。二人並んで宣伝を書くようになり、そうこうしている内にだんだんトラバを返すニートも増え、しだいに暇人も集まり、いつしか小さな便所が立つようになったと言われております。