まあ言うまでもないんだが、一般的な感覚で言えばベースブレッドは不味い。
機能性食品を100個集めて順位付けする中にベースブレッド4種を混ぜたら、下の20位にベースブレッドは固まるだろう。
カロリーメイトの恥さらしのようなポテト味でさえベースブレッドのどの味よりも上だ。
チョコはチョコだから辛うじて食えるだけで、パサパサとして結局不味い。
メープル……悪くはないんだが……味のレベルが3、40年前のコンビニのレベルだ……今の時代にこのレベルか……。
カレーはカレーなのに全然美味しいと感じれなくてただカレー臭くてボソボソする粉が入っているだけだから凄い。
どんなソースと一緒にしても強烈な悪臭が全部台無しにするんだ。
なにを食っても美味かっただろうな。
学校給食を皆が内心で「うん……食えなくはないけどさ……」とモソモソしてるときにベチョベチョの白米を牛乳と一緒に口に入れて「オートミールみたいになって超うまいぜ~~~」と喜んでいたのだろう。
なんて羨ましい人生……。
でもそこにある食の喜びに広がりはないだろうな。
どんな不味いものでも美味いと感じるなら、どんな美味いものを食っても不味いものとの違いは誤差としか思わないだろう。
穴か棒さえあれば異性の顔も正確もどうでもいいヤリチン・ヤリマンのような人生だ。
それを幸福と呼ぶことは出来るが、不幸なのではという気持ちの方が強い。
まあ俺には分からないがね。
もしかしたら彼らは皆が美味しい美味しいと食べているものを物凄く不味いと感じ続けてきたのかも知れない。
ゾンビや悪魔憑きがテーマの映画で「今はもう普通の食べ物が全く美味しいと感じない。人肉だけが凄く美味しい」みたいなセリフを登場人物が吐くことがあるが、そういう感覚でずっと生きてきたのかもしれない。
可愛そうに……この世界にはこういう不幸な人が沢山いるんだろうか。
そもそも食に喜びを感じない「手軽に食べれて栄養さえ摂れれば味は何でもいい」っていうタイプがベースブレッドとか完全栄養食品みたいなのに手を出すんだろ