2022-06-05

映画ハケアニメ!』は覇権を目指す話ではなかった

テレビアニメの売上議論10年程度前に流行した「覇権」というキーワードがある。そのクールで売上や話題支配した作品のことを「覇権」などと表現してたもので、今ではもう使われていない。

今回の映画化においてはさら原作小説にはない(らしい。未読)視聴率の要素が重視されるようになった。つまり覇権をとる」=視聴率において勝つ、という話になり、毎週同時間帯に放送される2つの作品視聴率話題性で競走しているように描写されていた。

 

ところで、実際にはこの映画に出てくる二人の監督別に視聴率競争に勝つ」ためにアニメを作っているわけではなかった。

視聴率を含めスケジュールスタッフからの反発やサボタージュセクハラ、あるいは新人監督であるとかヒット監督の待望の二本目という期待であるとかという膨大なプレッシャー対峙しながらも、納得のいく、誰かに届くに足る作品を作ろうとしている姿が描かれている。

吉岡里帆演じる斎藤監督が願うのは「売れろ」「視聴率で勝ちたい」ではなく「誰かに刺され」なのである

 

なので実はこの映画このタイトルで良かったのか? と少しだけ思ったりした。

それはともかく吉岡里帆まじかわいかったです。

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