今回の野党共闘の「政権交代を本気で目指す」的な言説は、どう考えても、野党側の議員や支持者たちの士気を鼓舞するためのスローガンなわけだ。
だって、いま与党を支持している人たちの支持を奪うための言葉ではない。
いまどっちにも投票してない人の支持を新しく得るための言葉でもない。
自民党が嫌だなあと思っていて、今までも非自民に投票していた人たちに、今度こそ自民でなくすることができるかも、と伝えるための言葉だ。
野党共闘の場合の支持率は、合計でも30%に届いてなくて、つまり身内だけでは無理。
なのに野党は、本気で政権交代を目指すとかいう身内向けの発信に終始してて、そりゃあ政権交代はできないよ。
政権交代が無理なことを、選挙の絵図書いた奴は、立民の選挙担当は、最初から把握していたと思うよ。
選挙制度をハックして、少しでも自民の勢力を削りたい、ぐらいの思惑しかない。
そして自民の勢力が削れたときに、自分の勢力も削れていたらもちろん困る訳。
そりゃ共産やれいわの議員を勝たすために、立民が譲ることは絶対にないよね。
つまりそういうことなんだ。立民の議席を増やすための野党一本化だ。
とはいえそんなことやってたら、中長期的にはまた支持は減るだろうな。
騙して利益とったらそりゃ人は離れるよ。
ただでさえ、老人がメイン支持層である今の野党は、中長期的に厳しいってのにさ。
将来的に成長して成功しようなんてこと考える余裕がないぐらい、インスンタントにでも自分たちの士気をあげないと、もう戦えないのだろうな、今の立民は。内輪向け以外のメッセージなんか、大々的に発信してる余裕がないんだろう。
翻って、自民党の支持率は41%、自公合計では45%。 小選挙区制だから、そんな単純な話じゃないでしょ。
そうであったらいいのにと思うよ。 政党ではなく、議員一人一人を見て、投票行動する選挙民であればと。 でもそうじゃない。