アレルギーとは無縁な人生で、肌も綺麗だ綺麗だと褒められて生きてきた。
けど、25歳のである化粧水を愛用するようになってから肌の様子が変わってきた。
見た目は綺麗になる一方なのだが、ヒリヒリと痛みが常時あり、ずっとほてった感じがある。
化粧品メーカー側は「段々慣れてきてもっと綺麗になりますよ」と言っていたし、SNSでも痛みが発生した二週間後には以前よりも綺麗になったという声が溢れていたのでそのまま使用していた。
使用して1年ほど経ったある日の朝起きたら、顔の肌面積60%が蚊に刺されたように腫れていた。
びっくりして医者に行くと「とりあえずその化粧水の使用を止めて、ステロイドを塗って過ごしてください」
その通りにすると、顔の腫れは薬で引いたものの、大きい蕁麻疹は移動するように腹、腰、もも、すねなどにどんどん発生した。
医者曰く、「体質が変わってしまったかもしれない。ハウスダストアレルギーの値が高いから清潔に過ごしてください」とのことだった。
他にも、胃腸を疲れさせないこと・良く眠ること・保湿をすること・ストレスを溜めないことなどを指示された。
甲殻類・小麦・刺激物・そば・フルーツ・生の魚・野菜類もあまり食べてはいけないらしい。
ついでに寒暖差や花粉も避け、汗もかかないで欲しいと。
そんな生活は難しく、あれから全身必ずどこかに大きな蕁麻疹ができる生活が始まった。
人との外食では蕁麻疹は覚悟の上で「好き嫌いがない人間」のフリをしてなんでも食べる。
まだ肉と米が食えるだけましか。