自分は、母が死んでしまったらどうしよう、寂しいと不安になって泣いたのが最初の思い出である。
30代になった今でもその不安はある。というか未婚で友達もいない社畜なので、不安はよりリアルになってきている。自分は孤独に耐えられない心の弱い人間だ。この将来に対する孤独の不安に耐えるため、自分は仕事に打ち込んでいる。
ところで、最近、体調を崩し仕事を長期で休んでいる。体調が戻るに従い、仕事でごまかしてきた不安が吹き出し不穏になってしまった。そこではじめて、自分が仕事に対し依存してきたことに気づいた。
仕事に依存するのは楽だ。書類をさばき、顧客と面談していると不安と向き合わなくてもいいし、何なら家事とか結婚とか(自分はこどおじです)のことも忘れていられる。やらなくていいって言われるしね。頑張れば評価も上がるし、給料も上がる。
それだけならただの仕事熱心なサラリーマンだ。それでよかろう。しかし自分は仕事を潤滑にするために、上司に内緒で自腹を切り器具を購入したり、休みの日もコソコソ仕事をすることに没頭するようになってきた。
仕事中毒を治すにはなにか生きがいを見つけること、なんて言われても、そんなに急に生きがいは出てこない。趣味もないし、困っている。
今、将来への孤独についての不安に取り憑かれているから、なんとか仕事だけじゃなく色々なものに依存を振り分けて行きたくて苦しい。