日本史、中国史、ロシア史(各国史)を読んだ。全部合わせて552+480+438=1470ページ。
ある程度、通史を読む目が鍛えられたような気がする。
通史を読むうえで大事なことは、まず顔を本から適度に離して読むこと。また、明るくて、静かな場所で読むこと。
こうすると、より本の内容が分かるようになる。
顔を本に近づけすぎると、今集中している一行に意識が向かいすぎてしまう。
私の場合、ある一文にあまりにも集中し過ぎてしまうと、その文の文脈を失念してしまう癖がある。
通史の本というものは、5ページ前に一行だけ紹介された人物が、突然、歴史の重要人物(かつ、既知の人物)として躍り出てくることがときどきある。
本に顔を近づけたまま、目の前の一行に集中し過ぎてしまうと、そういう突然出てきた人や突然出てきた話題に面食らってしまってついていけなくなり、
やがて今読んでるトピックの主題や章全体の流れを根っこからつかみ損ねてしまって、
あとはただ目を通すだけか、あるいは章の最初から読み直さないといけなくなる場合がある。
確かに本に顔を近づけて読むより物理的な視界は広がっているのだが、重要なことは、本を適切な距離で眺めると、書かれた内容に対して客観的視点を持てるようになる。
また、適度に明るい光の下で、静かな環境で読めば、ゾーン的な感覚が得やすくなる。
すると、今読んでいる一文を含むトピックの意味、章全体の中での一文が占める位置、その歴史的事実を記述する一文に連なるいくつかの文脈、
といったものが整理しやすくなり、大量の登場人物や、矢継ぎ早に出てくる諸概念の整理と関連付けが楽しくなってくる。
次はドイツ史を読む。