善悪を相対化して終わっちゃう形式から離れられないのは現実の社会問題を真正面から取り上げないからだと思ってる
リアルタイムで起きてる問題を取り上げられるなら、内容の詳細が毎回入替わることで新規性があるから型が勧善懲悪のままでもどうにかなるんだよね
それが現実を批判するの回避してしまうと、使える素材が激減してお決まりの流行フォーマットを繰り返すだけ、名前が変わるだけ
SFが流行ってた頃はSF、ファンタジーが流行ったらファンタジー、今だとゲーム世界が舞台が定番か
そうなると型が観念的な勧善懲悪だけワンパターンで飽きられやすい
ある程度以上まで価値観の相対化すると今度は話が複雑になりすぎるから、異なる価値観を重ねるのはせいぜい1、2回まで
すると「お子様向け、大衆向けの勧善懲悪」か「ちょっと中二病の入った実は悪にも深い事情があった」かの実質二択が、フィクションに許されるバリエーションとなる