2020-09-15

読んだ

峠鬼を読んだ。というか、まだ三巻の途中だけど、圧倒されすぎて感想書きたくなってしまった。

もうね、打ち出の小槌で細菌ウイルスレベルまで小さくなるなんてね、挙句の果てには弦にまでたどり着いちゃうなんてね、古代日本の話のレベルとしてはやりすぎなんですよ。

もちろん褒めてるんだけど、物語舞台を考えるとそのギャップにしてやられたなあって思ってしまうんです。

この峠鬼って漫画には、魔法使いの嫁に描かれてる妖精やら悪魔やらみたいに、日本神様がいろんな姿かたちで現れてくる。龍とか蜘蛛とか菌とか恐竜とか。クトゥルフっぽいのも、ちらっといたかな。

そのうえでSCP財団みたいな、超常的な事象を引き起こす神器が絡んでくる。妖怪奇譚にSFちっくなアイテムをぶっこんで来ているもんだから、昔々のお話なのに、パソコンが出てきたりとか、タイムパラドクスの面倒くさい状況に陥ったりとか、タイムリープが起こったりする。三巻の読んだところでは顕微鏡レベルの、理論物理学の極小世界が描かれてる。

ある意味では双極に位置する舞台装置とがとってもいい具合で混ざり合ってるもんだから、読んでて気持ちがいい。結構神様自身アイテムに振り回されてて愛おしいし。

口にしたことを何でもかなえてしま神様のもとへ向かう主人公一行。目的地は近づいてきてるけど、このさきどうなるのか。

さびさに当たった漫画でした。

ハルタ漫画もっと書店においてほしいなあ。

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