出勤してから一時間ばかり、オーナーと働いた。その間、店内はかなり混雑していた。そんな時にいつものストーカーなお客様が来店。
私はちょうどその時何か用事があってレジを抜けていたのだが、ストーカーなお客様は私がレジに戻るまで粘るつもりらしく、タバコを選ぶふりをしながらタバコの什器の前をうろうろしていた。私がレジを打たない限り帰ろうとしないんだろうなあ面倒臭い、と思いながら、レジに戻って「レジ休止中」の立て札を取ろうとすると、やっぱりストーカーのお客様はそそくさと私のレジにやって来ようとした、その瞬間、
「増田さーん、バックヤードに積んである番重、外に出して来て!」
とオーナーが私に命じた。えっ、いや今店内めちゃめちゃ混んでるんですけど? いいんですか? と聞きたいくらいだったが、オーナーはどんな理由があろうと命令を無視されたり逆らわれるとプンプン怒り出すので、私は「わかりました」とレジをまた外れた。
レジ裏からフロアに出た時、ストーカーなお客様がめっちゃ「は!?」って顔をしているのが見えたが、オーナー命令だからしかたないよね! と私はルンルンの気分でバックヤードに向かい、台車に番重とオリコンと段ボールを沢山乗せて外に押していった。いつもならふざけんなよオーナーめ! と思うのだが、今日に限ってはすごい感謝した。
いつもは、私のレジで会計をしないと何度も来店するストーカーなお客様は、今夜はそうしてタバコを買いそびれたが二度と来店しなかった。
たぶん、当分ストーカー客は来店しないだろうと私は予想している。オーナーがいつも通り周りをちゃんと見ずにとんちんかんな命令を出したのが、あまりにの絶妙なタイミングだった為に、とうとう夕勤夜勤の誰かがオーナーにストーカー客の行動をチクり、私を守ったかのように見えたのだ。ストーカー客は以前からやましい事をしている自覚があるらしく、AさんやBさんが面白がって軽くストーキングの邪魔をする度に行動を変えて来た。今回のこともきっと重く受け止めていることだろう。
前回のシフト中にオーナーが無自覚にストーカー客を撃退した(https://anond.hatelabo.jp/20200814001101)ので、今日はストーカー客は来店しないだろうとたかをくくっていた私だったが、やっ...