ふと思い出したので思い出話。
私が中学生の頃、算数から数学への移行で、解答用紙に日本語を書くことが許せなかったのよね。
私にとって算数は「できるだけ途中式を書くのを省略して素早く答えを出す科目」だった。算数はスピードが命だと思っていた。
今解答例をググったのだが、
3x-y=2 …①
x+y=6 …②
①と②を加えると,
4x=8
x=2
x=2を②に代入すると,
2+y=6
y=4
答. x=2, y=4
当時の私は「数学の解答用紙には数字と記号以外は書いてはいけない」と思い込んでいたから、解答例に日本語が出てきて本当にびっくりしたのよね。
それで当時の私は「省略しても私が正解できるならできるだけ省略すべき」なのだと思い込んでいたので、「x=2を②に代入すると」なんてわざわざそんな日本語を書かなくても私にはわかりきっているのだから省略したくて、正直①②の記号や罫線も省略して分かるくらい問題が単純だったのもあり、省略したのだが、先生にめちゃくちゃ怒られて、嫌々書くようにした。いや、正確に言えばテストにはしぶしぶ書いていたが自分で解くときは省略していたような気がする。
今思えばきちんと書くべきだったなと思う。
私が本心から数学の解答用紙に日本語を書くことを納得したのは大学受験の頃になってからである。
問題が複雑になってきて丁寧に書かないと自分も理解できなくなってきたのもある。
さらに問題の半分が証明問題だから、証明というくらいだから答えだけ合っていてもダメで、つまり数学というのは採点者にわかるように説明する義務のある教科なのだな、とここでようやく認識した。
それでも証明問題でない問題は結構適当な形式で回答していたような気がする。だから理解が足りなくて点数伸びなかったのかな。
オチはない。