喧嘩が苦手で、こまったことがあっても、いつもニコニコしてしまい、怒るなんてもってのほか。
初めては、幼稚園の時だった。
その時はよくわからなかったけれど、小学校に入ってもう一回して、すごく気持ちいいと思った。
あらゆるところで、した。スカート越しに性器を指で触った。でも、どういう行為なんかは分かっていなかった。
誰もいなかったので、いつものようにした。
ドンドン!窓が鳴っているのを見ると、担任の先生が私をじっと見ていて、首を振っていた。
次の日、授業が終わったら呼び出された。
若い女の先生で、なんでそんなことしてたの、将来困るから、癖になるから今のうちにやめておくように、と色々言われたが、私はなぜか分からないけれど、したら駄目なことなんだと思った。
でも、みんなはしていそうにない。これは私が発見した行為なのでは??
その時伝記ものを読み漁っていた私は、将来伝記ものに載ったりするかもー、とか気楽に考えていた。
結果、駄目なことと思いつつも気持ちよくてやめられず、罪悪感をもちながらより一層ふけるようになった。
癖になって…という私を担任は困った顔でいつも見ていた。
泣きながらこれね、旦那と浜辺で拾ったの、と言ってクラス全員に貝がらを渡してやめていった。
中学生に上がっても自慰行為がどういうものか分かっておらず、高校でオナニーという単語を初めて知って、
女の人もオナニーするんだということを知った。