2020-01-19

よく話を盛る友人と久しぶりに会話した

人というものは、話を盛る生き物である

自分が受けた被害以上に、被害ねつ造して話したり

自分の受けている境遇を、現実以上に酷いもののように語ったり。

したことの無い話を、殊更面白い事のように語ったり、オチを作ったり。

その友人も例にもれず、話をよく盛る奴で

居酒屋店員ちょっと会話した事を、「鼻の下伸ばしてナンパしはじめてさぁ」とか言いふらしたり

ちょっといかつい兄さんと肩をぶつかって、双方「あっすいません」くらいで終わったのを

「ドス聞いた目で睨まれて、しょんべん漏らしそうになったよ~」とか言ったり、良くもまぁポンポン話作れるなぁと感心するくらいだったんだよ。

就職して一年がたって、そいつと久しぶりに飲むことがあったんだ。

就職一年目ってみんな一気に老けるよね。例に漏れず、友人は愚痴を言いだして、あ、またこつの盛り話聞けるな~ってちょっとクワクしてたんだよ。

「うちの会社残業時間を調整するために、タイムカードやった後も仕事しなきゃなんねーのw」だとか

「それなのに人件費が高すぎるとか言われて、人が少ない時間ワンオペでやらされた」だの

サービス出勤して月の休日2日しかなかった」だの、「それしなきゃ店が潰れて仕事無くなる」だの

いや~、酷い話の数々を聞いたんだよね。でも全部本当なんだよね。俺も昔そこでバイトしてたから、社員がそういう事してたの知ってたから。

「まぁ休憩は厳しくて絶対からゆっくり休めるんだけどね」って、せっまい着替え室のパイプ椅子ゆっくり休めるのかっつーの。そこ盛るなよ……

話を盛れるのって、盛れる余地があるくらい幸せからなんだよねって思って

なんだか悲しくなってしまった。

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