もう長いこと関係は続いていて、12.3年くらいは付き合ってる。
俺はそいつの創作用Twitter垢をひそかに知っていたのだが、ある日その垢を覗くとそいつが同人誌の盗用で炎上していた。
あいつはよく嘘をつく。
俺にも散々嘘をついてきた。
僕を心配させるような嘘や同情を誘うような嘘。
僕を言いなりにしてコントロールしようとする嘘。
そういうやつだと諦めたのは、学部の時に4年もつるんだあとだった。
言葉を丁寧にして謝罪と弁明を今もやっている。でもやっぱり内容が嘘っぽい。詳しく詳しく証拠を出しているけど、多分でっち上げなんだろう。あいつは頭がすこぶる回るんだ、そういうことには。
この炎上案件はそんなに大きくなってない。それに不満をもっている俺がいる。
自分の内なる感情とはこうも恐ろしいものだったのかと落ち込むところもある。
けど、もっと燃えろという気持ちもむくむくこみ上げてくる。止まらない。
自分の汚い部分だ。
そうなんだけど、人間はある程度そういう風にできているようにも思えるんだよな。
今も関係は続いているけどあいつは変わらない。ずっと平気で俺に嘘をついてくる。
一週間後の休みに忘年会も兼ねた学生時代の友人の集まりがある。あいつとはそこで会うことになっている。