同人漫画本を買った。初めて買った。ツイッターを匿名で始めたら実名よりもこっちのほうがおもしろくて、そしていつの間にか同人作家さんたちを多数フォローしている自分がいて、己の(自分も知らなかった)性癖があらわになったようで、興味深い。匿名で人の目を気にせず動けるということは、他者に害を及ぼさない限りなかなかおもしろいものである。
さて、ツイッターで目にしているうちに興味を持った同人作家さんの作品だが、見本画像がとてもキャッチーなのである。面白い。勢いがある。キャラクターへの愛が感じられる。同人誌を扱う店舗にも足を運んでみたが、人気作家さんらしく在庫がない。増刷(追納)を待って急ぎ注文、ワクワクしながら待った。
ようやく妻の目を気にしながら受け取り、こそこそ読んだ。うむなかなか面白い。楽しいのだが、内容は深くはないかな。深さを求めているわけではないのだ。ないのだが、画は上手なのだがそのことに満足してしまっているのかな。もっと深い何かを追い求めたらすごいことになるのになと思った。
文句をいいたいわけではないのだ。ここまでキャラクターを魅力的に書ける作家さんに、そのストーリー性、テーマの深みを求めるのは酷だと分かっているのだが、それでもやはり浅いのだ。もっと読みたいとは思わないなあという自分がいた。
編集者が存在するか否かの差がこういうところに出て来るのだろう。プロの商業作家とあくまでもアマチュアの同人作家の差がこういうところに出て来る。こういうことを学べたのだからツイッターと同人作家さんにありがとうと言いたい。