2018-11-01

寿司ネタが貧相だったとき自分はどうすればいいのか

先々月、クリエイティブ系の職を体調を崩し辞めた。

夢を追いかけて就いた仕事だったが、こればかりはどうしようもない。

しばらくは起き上がれないほどだったが、ようやく普通に動けるくらいに健康を取り戻した。

近頃ではリハビリも兼ねて1日4時間元気に寿司クリエイトしている。

職場の方々は優しく、とても良い環境の中仕事をさせていただいている。

しか最近ひとつ大きな悩みが生じてきた。

それは、寿司ネタが貧相だったときどうすればいいのかということだ。

シャリにのせるための寿司ネタは、作業スムーズに進むよう予めカットされている。

仕込みが済んだネタがパックに詰められているのだが、その中の2割くらいがシャリの幅よりも小さいサイズだ。

そんなネタを使うと、当然ながらシャリがはみでる。

職場システム上、ネタが小さいからといって大きなものに取り替えたりはできない。

ネタの数はしっかりカウントされているため、用意されたネタを使うしかないのだ。

ネタカットした見知らぬ誰かを責めるつもりは毛頭ない。

カットしておいてくれるだけで有難いし、魚は部位によって大きさに違いがある。

ネタの一つ一つに差が出てくるのは当たり前だ。

そういった事情も踏まえた上で、やっぱりネタが小さいのが気になる。

課せられている仕事は、食材寿司として売り出せる形にすることだ。

形になっていればいいのであって、別段クオリティを求められている現場ではない。

しかし、商品として形づくるからには綺麗に見せたいという欲が湧く。

状況と欲求から生じるジレンマに苛まれながら、シャリを出来る限りネタに合わせて縮めることで妥協している。

それでも場合によっては、ネタの脇からシャリが2割くらい見えている一貫が出来上がったりする。

せめてあと数ミリ大きければ。

そう思いながら、小振りな寿司ネタシャリにのせて握る。

世の中自分の力ではどうにもできないことばかりだが、寿司ネタが小さいこととは何故か仲良くなれるような気がした。

きっと明日も、こぢんまりした寿司ネタを前に悩むんだろう。

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