その昔、ギリシアの哲学者がみんな「俺はこんなに頭が良い」と自慢合戦をしていたとき、ソクラテスという賢者は「私は、自分にも知らんことがあることを知っている」と言った、謙虚である
世のリア充陣営の人間はどいつもこいつも、自分はモテるとかスポーツの試合でこんな成果を挙げたとか、自慢合戦が大好きである
自慢ばっかりしてる奴のなかには、本当に学歴も収入も社会的地位も高い奴もいる。確かにスペックが高いのは認める、が、謙虚そうに見えないという点で尊敬する気が起きない
この点、我らオタク陣営の人間は自分がいかにダサくて格好悪いかを軽いノリで自虐ギャグにできる、こっちの方がよほど知的な態度じゃないか――そんな風に思っていた
が、それから幾星霜、「ジャパニメーションは日本が誇る文化」みたいな言説が流布されるようになってから、何やらおかしくなってきた
21世紀の現在、すっかりオタもリア充と同じく自慢したがりが増えた。いや、そら自虐するより誇りたい欲求はどんな人間でもあるだろう、そらわかる
とはいえ、皆が皆「日本スゴイ」とか「オタク文化スゴイ」とか自画自賛ばっかりなのには知性が感じられない気がするのは俺だけだろうか?
もちろん、日本はこんなにダメだとかオタクはダメだとか「自虐しかしない」奴もそれはそれでおかしいと思う
だが、自分で自分の問題点を指摘できる、さらにそれをギャグのネタにできるというのが頭の良いことだと俺は思うんだがなあ、こういう考え方、古いんだろうか?