自分の家は片親で、そのせいもあってか親にはとても愛されていた。
またある時は子供である自分が離れるのが嫌だからなのか、親自身が「出ていけ」と言ってくる。
まるで好き避けのようなことをされて生きてきた。
褒めるのがとても下手で褒められた記憶はほとんどないし、物質的な愛情の表し方しか知らないような人だった。
常に自分で選択するように指示してきていて、それ自体は自立心を育てるのに良いのかもしれないけれど
理由が「寂しさ」や「恐怖」や「愛情」でも、それが理解できたとしても辛かった。
だから私は早々に家を出た。家には1匹の愛犬を残して。
残して出たことについて、何年も経った今でもたくさん親からは責める内容のメールが来る。
私に連絡しておいて、「自分にはもう愛犬しかいない」という内容のメールは何度貰ったかわからない。
親自身は本当は金銭支援も物的支援も、何なら帰省すらしてほしいのに真逆の言動ばかりをとる。
実際の本心はわからない。でも、「しなかった」ら、また後からチクチクと言われるのはわかっている。
つい最近、愛犬が倒れた。
私も長い長い間、愛犬には支えられ続けてきた。
実家を出てからは精神科で処方された薬が自分の支えだったが、実家に居る時にあの環境に耐えられたのは間違いなく犬がいたからだと思う。
だから、犬のことは心配だ。離れている期間が長くて、実感が湧かないところはあるけれど。
なのに私は親には何もさせて貰えない。ひたすら「お前は何もできない」と精神的攻撃を親から受け続けることしか許してもらえないのだ。
ポジティブに考えれば、確かに私は低所得者だし、そういう面で心配もされているのだとは思う。
押しかければ家には入れてくれるかもしれない。だけれど、親には会いたくない。私は犬に会いたい。
薬を飲んでから私は涙を流す事が難しくなった。
きっと悲惨な状況を見て「泣けない」私が現れたら、親からは嫌に思われるだろう。
また出ていけと脅されるのも嫌だし、親の前では「駄目な自分」になる(なってしまう)必要があるのも辛い。
どうしたらいいのだろう。
好きにしろ