何種類かある。具体的にどんな光景かは、起きてる時は思い出せないのだが。悪夢なのか、いい夢なのかも思い出せない。その光景に思い当たる記憶もないので完全に妄想のものと思っていたが、そうでもないらしい。
この前、動物園に行った。けものフレンズの影響である。小学生の頃以来だろうか、本気で懐かしい光景が広がる。というかまだやってたんだここ。見て回っていると、園の外れの方に花畑が広がっていた。ちょっとおしゃれな展望台がある。
「あ、ここだ」
夢で何度も見ていた光景がそこにあった。完全に覚えてなかったんだが。感動するほどきれいな場所でもないし、大した思い出もない。ただ、昔来たことがあるのだけは確かだ。何かで記憶に残って、それが夢として出てきていたんだなあ。
そこで、他のよく見る夢について考えてみる。海と砂浜の風景、何重にも繋がった用水路の風景、知らない学校の風景、広い駐車場の風景などだ。やっぱり覚えてはいない。これらも全て見たことある風景だとしたら、全部小学生の頃あたりの思い出ではないだろうか。海とか相当な間行ってないぞ。
もしこの夢の光景を全て見ることができたら?一度見た風景はもう夢に出なくなるはずだ。ぐるぐるループする思い出達をはっきり上書きして、次に進むことができるのではないか。"あの頃"で時間の止まった脳内を、少しは進めることができるんじゃないか?そう考えて、夢を見るたびに場所がどこなのかヒントを追うようになった。
いやここまでは創作とかじゃなくてマジだけど。「細かいヒントから場所を特定する推理シーン」「かつての仲間に再会するシーン」「思い出してはいけない記憶を思い出してしまうシーン」「今いる世界が夢か現実かわからなくなってコマを回すシーン」とか熱い展開が多分出てくるでしょ。