親に尻を叩かれ受験をしたおかげで中高は私立の一貫校に入ったが、すぐに落ちこぼれ学年最下位の常連。大学も2浪したが志望校には落ち、結局マーチレベルの大学に進学した。もちろんこんな感じなので就活は悉く失敗。お情けで父の経営する会社に入社した。
一方でわたしは特筆するほど優秀ではないが、弟よりはマシだと思う。中高一貫の女子校に入り、大学は現役で早慶レベルの大学に進学。就活も人並みに上手くいき、外資系企業に入社した。
弟のことは嫌いではないが、特段仲が良い訳でもない。ただ両親はわたしよりも弟のことを可愛がってたように思う。
そのような中先日、前述したように会社を経営する父が弟に会社を継がせたいとわたしに話してきた。まさかと思った。
そんなに早く父が意思決定するとは思ってなかったし、そしてまさか弟に継がせるなんて正気なのかと思った。
確かに大学を卒業してすぐに父の会社に入っているので会社のことは私より知っているだろう。ただそれだけで会社を経営することはできるのだろうか。
父から明言されてきたわけではないが、わたしは自分がいずれ会社を継ぐものだと思っていた。そのためにも実力主義の外資系企業に入り経験を積み、いずれは父の会社に入って後を継げればと考えていた。
これまでは何がなんでも自分が継ぐ、とは思っていなかったが、どうやら父はわたしに継がせるとは微塵も思ってもなさそうなことを知った途端、急に何がなんでも自分がという気持ちになってきた。
今は父が健在なので会社もすぐには傾くことはないだろうと思っている。しかしいずれポンコツ弟が継いでしまえば会社はどうなるかわからない。
とにかく父が苦労してきた会社を潰したくはないという思いがある。弟がどこまで責任感を持って会社のことを考えているかわからない。
誰にも期待されていないのに謎の使命感に駆られているだけだろうか。
「早慶レベルの頭脳を持ち外資系で働く私」 が経営者に向いているかっていうと違うんじゃないかな 経営は学力とかあまり関係ないし
文章から地頭力が感じられないので、これは釣り