昨日の朝のバラエティニュース番組で、外国人スポーツ選手がインタビューを受けている映像が流れた。英語でもなく、スペイン語でもない言葉で、何語なのか分からなかったが、下に字幕が出ていた。そのとき、ワイプの中でアナウンサーとコメンテーター?の人間が順番に映しだされ、どちらとも、その謎の言語を話す選手が喋っている様子に頷いていた。なるほど、その二人がその言語を使用することができるという可能性もあるが、そんなことは限りなく小さな可能性であろう。ということは、理解もせずに形だけ頷いていたということになる。
このことで思い出されるのは、新入社員の研修での会話のマナーを教えられたときのことである。相手の目を見て、頷いたりし、聞いているアピールをせよということを言われた。
だが、そんな外観に気を使っていたら、相手の言ってるいることを集中して聞き、理解することができなくなるではないか。程度の低い話ならば、どう見えるかに意識を回しても問題はない。しかし、そんな話は丁寧に聞く必要もないし、聞き流しとけばよいものだろう。難しい話を聞くときには、そのことだけに集中できるように、目を閉じたり、視線を左下に向けたり、資料を凝視したり、相手の方なんて見ないという見目を私はするが、これに何か問題があるのか。
そんなふうに思っていても、現実には胡散臭い頷きをこれでもかとする人間はいるし、それを見ると嫌悪感を覚えるが、その所作を好む人間がいるのだなと気鬱である。
あなたにはアスペルガー症候群の疑いがあると思いました