40に差し掛かってきて、記憶力や考える力がとみに落ちてきていると感じる。何とかしよう、と思ったという話
最近、仕事でとっさに何か話題をふられても、「あのアレ」てな感じでぼんやりした言葉しか出てこなくて、若手のキビキビして的確な言葉や意見にたじろぐばかり。
でも若手の言っていることややろうとすることが何だか拙速な感じもする、でもそれがうまくその場で伝えられない。
あれ、自分は元々こんなに知識が半端で、意見が言えない人だったっけ、とふと思った。
そこで本や資料を読んでみた。
が、いくら資料や本をよんでも、水で紙を張り付けるように、時間が経つと知識は剥がれ落ちていく。意見はもちろん、まとまらない。
「ああ、若くないのかな」
と、思った。
翻って似たような年の同僚を見る。
彼は、別にものすごく賢い訳ではない。でも、同じような仕事をしていたのにふと気づくと「あれこいつこんなに詳しかったっけ」と、思わせる時がある。
何が違うのか。
彼は、いろんなものによく飛び付く。飛び付くだけでなく、すごく知ったかぶる。
人から聞いた話を、さも自分が考えついたかのように話す。つつくとすぐボロが出るので、「知ったかカッコ悪い」
と、どこかで思っていたが、自分との差はそこなんだと思う。
読んで聞いて手に入れた知識を、そのまま定着させるには、自分はもう年を取りすぎた。
大学を出てもう15年くらいになるが、あんまり自分のインプットした知識や意見を、文章や口頭で発表することがなかった。
仕事をするにしてもテンプレや先行事例に頼りすぎていた感がある。安楽さに走って意見のやり取りを避けていたこともある。
若い頃とは違い、手に入れた知識は間違っていようが積極的に使って咀嚼していくしか定着の道はないのだろう。
知ったか上等。年を取った分、面の皮も厚くなったことだし、アウトプットを頑張って、せっかくのインプットを台無しにしないようにしよう。