2018-04-18

或るリケジョ物語

大学院に進学した彼女人生は輝いていた。憧れの研究者指導を受け、修士課程にして難関国際会議に多数の論文が採択された。留学奨学金を獲得し、北米難関大学博士課程への進学を決めた。同じ研究室学生結婚し夫も現地で職を得て、公私ともに充実した彼女研究者としてのキャリア順風満帆だった。

難病を患った彼女は、夫と別れ帰国した。若くして教授となった指導教員を追い掛け、国内博士課程に入学し直した。新進気鋭の若手研究者再婚し、難病からも立ち直り、彼女人生は再び輝き始めていた。

彼女には、周囲にへつらい、歓心が得られないと相手悪口を言いふらし八つ当たりする、そんな性質があった。教授と仲の良い女性助教を目の敵とした彼女は、次第に研究室孤立した。学会参加中の教授助教殺害予告があり、彼女警察連行された。そうして彼女研究世界から姿を消した。

彼女のようなリケジョは定期的に現れる。一時の輝きで注目を集め、その後いなくなってしま彼女たち。彼女たちが再び輝く日は来るのだろうか。

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