「PAN」という映画。予告だけ、昔チラッと見かけたことは覚えていて、金曜ロードショーで放映されるなら見ようと思い至った。
なんだこのクソつまらない映画は。ピーターパンという材料は良いだけに腹立たしくなってきた。
だがそれにしても長い。
テンポの良い映画なら5分程度で外の世界を見せて、映像美で観客を引き込むはずだ。
世界観は広く知られている「ピーターパン」ではなく、大幅に改変されている様子。
言葉で説明する必要はないが、孤児院という現実の設定から突然飛躍しすぎる部分は問題に感じる。
それから、主人公達が結局何をしたいのか?主導性に欠けている。
黒ひげという存在によって突如自分の存在についてフワッと明かされる主人公。
しかしそんな伝承は実際は敵役は黙っておけばいい筈だから、冒頭辺りで「本で読んだけど自分のことではないおとぎ話」に留めておけばよかった。
主人公自身の好奇心や母親を探したい設定と外的要因で無理矢理話を動かすのは良いが、
なあなあで進んでいる感は否めない。
観るのが苦痛になり始めて、観るのを辞めた。
子供向けだから仕方ない程度で書いているレビューも散見したが、子供にこそしっかりしたストーリーを見せてあげてほしいものだ。