2018-01-03

ある親子を見た話

正月気分が抜け始めた1月3日

家でダラダラと駅伝を見ながら、昼寝をさせていた子供を起こした。

少し子供を外で歩かせないとなーと考えながらスマホで某スーパー電子チラシをチェックしていたら、ほしいものがあったので出かけることに。

買い物をしていたら子供疲れたと言うので、店内にある飲食店に入り、ポテトジュースを注文して他愛のない話をしていた。

すると突然、後方から子連れ女性口論する声がきこえた。

「私は子供社会の一員だと思っています。私の三年間の子育てを、あなたはずっとそばで見てきたんですか?!」

しか、こんな内容だったと思う。

店員さんが声の大きくなった女性に対して、もう少しお静かに……とたしなめた。

女性口論していたのは60くらいの女性で、そそくさと会計を済ませ店を出ていった。

すると近くの席の男性が立ち上がって、女性に対して、

「そんな姿が子供いちばん悪影響だよ。まあいいや」

と、つっけんどんに言い捨てて、これまたそそくさと会計を済ませ店を出ていった。

責められた女性はお子さんに対して「ごめんね、ごめんね」と、何度も何度も繰り返しながら、身支度を済ませて会計へ向かった。お子さんは男の子で、女性の腕にぶら下がっていた。

会計をしながら店員さんに向かって、女性がまくしたてた。

「この子は体はこんなに大きいのに中身が半分なんです」

「私だって普段からダメなことは言い聞かせてます

「私だって出かけたりしたいしレストランにも入りたい」

店員さんはただうなずきながら話をきき、言いたいことを言い終えた女性は、お子さんを腕にぶら下げたまま店を出た。

私はただ、自分の子供の気をそらしながらその一部始終をきいていた。

おそらく彼女のお子さんには、何らかの障害があるんだろう。

女性の様子は、完全に追い詰められたような感じに見えた。

私も子供の持病があったり発達に不安があったり、専門家にかかるなど余裕がない時もあるのだけれど、そんなものとは比べ物にならないものだった。

何もできない私に、彼女に対して心ない何かをぶつけた初老女性男性非難する権利はない。

ただ、発達に不安のある子を育てる心労や苦労を何もわかっていないなら黙っててくれと、そう思う。

そして、新年早々に嫌な思いをしてしまったあの親子が、どうか穏やかな一年を送れるようにと願う。

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