http://b.hatena.ne.jp/entry/zuisho.hatenadiary.jp/entry/2017/08/16/015649
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20170816113637
ブコメ含め、脊髄反射でバッシングしている人があまりにも多すぎる。
CMの主人公には問題があるが、CMそのものに問題があるとは思えない。
まず、CMの主人公は、現代の価値観からして屑だと言われても仕方がない。
例えば、公共広告機構がああいったCMを流して炎上するのならまだ理解できる。
あのCMが訴えたいことは、牛乳石鹸の価値の不変性という点に尽きるのではないか。
牛乳石鹸の与えるものは全く変化していないのだということを訴えたいのではないか。
そのような視点で見れば、主人公がいかに屑かということは、まったく本質的な問題ではない。
昭和の頑固親父という存在は、かつては確かに価値があるように思われた。
しかし、現代の家庭にあの頑固親父の価値を持ち込もうとすれば、ご覧の通り、ただの屑だ。
一方、牛乳石鹸という存在の価値は、あらゆるものの価値が変化してしまった今の時代も変わらない。
浴室で牛乳石鹸を使っていた過去を回想し、変わらない価値もあることに気付く。
浴室から出てきた主人公は、少しばかり成長し「さっきはごめんね」と妻に謝罪する。
そして最後のバスのシーンでも、以前よりも穏やかな表情で窓の外を眺めるようになっている。
そういった変わらない価値に触れた主人公の内面的成長を描いたCMではないか。
制作者の意図が読み取れないからバッシングすることにも疑問を感じざるを得ない。
今回の炎上によって、このCMが葬り去られるという流れになってしまったならば、
いや、出来自体良くないよあれは。