2017-06-04

これはタイトルが悪い。奨学金問題解決を遠ざける。

奨学金600万円を抱え困窮する22歳女性 「親が自己破産してバイト漬けで鬱に、婚約も破棄されるかも」

https://news.careerconnection.jp/?p=36316

昨今話題奨学金問題に見せかけた記事

冒頭こそ

いまや大学生の2人に1人が借りている奨学金。借入総額の平均は312.9万円だが、人によっては600万円を超えることもある。

奨学金問題かのように見せている。

しかし読み進めていくと・・・

叔父は、勤めていた会社が30代の頃に倒産してからずっと無職でした。

(略)

叔父自分無職お金がないのに、保険適応外の治療祖父に施しました。その支払いのせいで、ボイラ整備士をしていた父は自己破産せざるをえなくなりました

(略)

実は親にはずっと『クズ』とか『死ね』とか罵られていました。

(略)

高校生の頃はお小遣いをもらえないどころか、バイトをして月1~5万円を親に貸していたという。

これは奨学金問題ではなく、一家族の機能不全がメインの問題だろう。

女性境遇が苦しいのは分かるし、奨学金の返済が重しになっているのも理解できるが、それを奨学金問題にまで発展させるのは違うだろ。

この女性の諸事情まで含めて奨学金問題としてしまうと、奨学金問題本質がぶれてしまい、結果的問題全体の解決を遅らせてしまうことになりかねない。

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