2017-06-02

舌が肥えてよかった話

学生の時は爪の先に火を灯すような生活をしていた。

実家暮らしだったから、そもそも外で全く飯を食べなかったし食べてもすき家コンビニで悩み結果水を買わなくてはいけないコンビニを除外したりしてた。

居酒屋もただひたすらに安さを追求し、安くたくさん飲めるしか考えていなかった。

結果牛丼食べてから居酒屋焼酎ボトルにたこわさが一番コスパが良い事が分かったのも人生経験なんだろう。

そもそも働くの嫌いでバイトギリギリしか入れなかった為に金が全然なくて余裕が全く無かった。

卑屈だったんだと思う。友達彼女できたらムカついてたし、なんかいろいろ上手く行かないしで嫌な気分でいっぱいだった。

碌な服も買えなくてひどい格好してたし、我慢我慢を重ねても買いたいものが出てしまい、1万のモノを10回払いとかにしていた。

当然遊びらしい遊びはほとんどせず、ただ飲みまくっていた。

だが卒業から数年たち、いろいろやった結果自営業1000万を超え俗に言う寿司が止まって見える状態になった。

今の趣味だと車と家以外の欲しいモノは大体一括で買えるようになったし、限度額パンパンに使って一括で払ったりできるようになった。

酒も飲まずに1万超える肉も食べられるようになった。

そしてこの前、学生ときに食べていた店に久々に行く機会があって行った。

正直あまり期待はしていなかったけど、意外に美味しかった。

確かに食材別に良くない。

でも味付けに気を遣ったりしてて美味しかった。

これは高いものも食べないと分からなかったし、世界が広がったことをとても実感した。

思い返すと美味しいものを食べることにより気持ち的な余裕もかなりできたし、卑屈とは程遠い性格になった。

もし、また金がない生活になったとしても卑屈になることはないとは思えたの世界が広がったからこそだと思う。

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