俺はWELQ、特にDeNAパレットの非公開化がすげー親友の死かのように思えた。
なぜなら、俺はインターネットが好きで、インターネットでの自分にとって大きな存在のひとつの死だったからだ。
WELQやキュレーションメディアの存在はもちろん一般ユーザーの目にも多く触れていることもあり、
やはりアフィリエイトサイトやそれらの文脈から見てきた俺の目で見ても、インターネットのひとつの文化として思い入れは深い。
彼らがやったことは、表面的に言えばSEOによってパクった上に誤ったコンテンツを配信し、流布したことだと思う。
SEOは、権威あるGoogleに認められるための手段にしかすぎない。
例えるならば、それは点数を取れば良いだけの大学受験に近いものがあると思っていて、キュレーションメディアはそこに向かってがんばった結果だと思う。
もしSEOをすることが悪いのであればそれはやっぱり入学試験に1番の根本的な問題があるだけでしかない。
しかもSEOという入学試験そのものには「学問」の価値があるかのように見えるから尚更たちが悪い。
SEOをするということは、Googleという権威が定めた受験勉強のような見せかけの価値に向かって頑張ることしかできない。
そして結果生まれるのは、SEOという入学試験を通して生まれた、質の悪い学生というわけだ。
そんなキュレーションメディアは多少なりの価値はあったし、俺は単純に憎めなかった。
ただ、やはり道を踏み間違えた責任は大きい。
そこに対する義務を果たしきれなかったことは、大きな悪だと思う。
俺は明日からまたWELQやキュレーションメディアがなくなっても、何も変わらない毎日を過ごすだろう。
けれど、自分の生きている世界に与えた影響は大きく、インターネットもまた少しずつ変わっていく。
WELQよ、安らかに眠れ。