2016-10-31

青い車

離婚して1年が経った。

性格の不一致で離婚に至ったけど、私としては積もり積もったものに心が押し潰され命からがら逃げ切ったという体感だった。

から当時の住まいがあった沿線に行くと暗い気持ちになるし、外面の良い元夫の肩を持った実両親とは絶遠状態にある。

先日Facebookが「友人かも?」みたいな項目に元夫を表示してきた。

今まで一度も表示された事なんてなかったのに…と驚いたのと同時に、元夫のその後が気になって見てしまった。

そこには、趣味に興じたくさんの友達を作り楽しそうに暮らしている姿があった。

離婚に至るまで、元夫は私がいないとダメになってしまうのではないかと思っていた。

ダメにしていたのは私だったのではという反省と後悔と、彼が生きてるという安心感がごちゃ混ぜになってただただ泣いた。

だが1枚の写真が祈るような気持ちを濁らせた。

愛車で、明らかに女性旅行に行っている写真

別に新しい女性存在が気に入らないのではない。

その愛車は、震災諸々で家計が苦しくなり環境を変えざるを得なくなった私達が

やっと落ち着いた時に私が元夫へプレゼントしたものだ。

派遣で働きながら貯めた私の個人的貯金を崩して買ったものだ。

元夫はとてもとても喜んでくれて、納車の日は嬉しくて車体から鍵までたくさん写真を撮って遠回りして家に帰った。

その車の存在は、私にとって楽しかった夫婦生活象徴だった。

車を返して欲しいわけではない。やり直したいわけでもない。

ただ、とてつもなく虚しく、やるせなかった。

泣きながら思い出した。

「悲しいことは一人で乗り越えられるけど、嬉しいことを一緒に喜んでくれない人とは一緒にいても辛くない?」と言われたことを。

そうだったと思い直しても、私は心がスカスカになってしまい、もうあの時のように誰かと過ごす自信がない。

大好きだった青い車のキリッとした顔が好きだった。どんな暗闇でも一目で分かるあの顔が好きだった。

大好きだった青い車のように、自分凸凹人生を笑いながら走破したい。

そういえば少し電気系統トラブルを抱えやすい車だった。

色んなことがあるさと笑える日が、いつかくることを願っている。

  • つらい いつか増田に優しい光が差すことを祈ってやまない

  • どうですかここでさんざん独身子無しを煽り倒してきたのに自分がそうなった気分は

  • そういえば少し電気系統にトラブルを抱えやすい車だった。 すっげーフラグ臭がする。 僕は食卓で青い車が爆発するニュースをみて、箸を落としてしまう役でお願いします。

  • そういえば少し電気系統にトラブルを抱えやすい車だった。 すっげーフラグ臭がする。 僕は食卓で青い車が爆発するニュースをみて、箸を落としてしまう役でお願いします。

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