日本の労働効率が悪いだの、長時間労働が悪だのと言われている。
実際その通りだと思う。今の過剰なサービスを見ると、廃すべきものも多いかもしれない。
しかし、長時間労働をやめれば効率がよくなり万事うまくいく、みたいな言い方には賛成できない。
今の賃金のまま、暇な時間だけ与えられても、たぶん安い娯楽につぎ込んでおしまいだ。
だいたい、そういうこと言ってる人間に限って、都会の便利さはしれっと享受してないか?
もし長時間労働をやめたら、たぶん病院の待ち時間は今よりさらに長くなるし、
コンビニは夜間と休日開かないし(それでいいという人も多いと思うけど)、
通販の到着は数日遅れる。いったん上がったレベルを落とすというのはそういうことだ。
そもそも、効率がいいと言われる国ってだいたい、たまたまでかい企業が集まってるだけじゃないのか?
んなこと言ったら日本だって、東京だけ切り取ったら東京国は凄まじいことになる。
それを実際やってるのがシンガポールだと思うので、個人的にはあの国の言ってることが信用できない。
あとは資源国。そりゃ黙っていてもガスや油が湧いてくるなら苦労しませんわな。
まず資源がなければ成り立たないのであって、制度の良し悪しは問題じゃない。北欧礼賛と同じ理屈だ。
この国の最初の栄光は、せっせと金銀を掘っては輸出してた時代で、それが枯渇した時点で終わった。
次に人間を搾り取って今まで頑張ってきたが、どうやら石油より先に枯渇しそうだ。
衰退を受け入れて、三等国として生きていくのもひとつのあり方ではあるが、
資源だけあっても法秩序と効率がなければアフリカやロシアみたいに貧しいままだし 逆に言うと法秩序と効率をもう少し改善すれば資源に頼らなくても豊かになる