2016-08-29

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マタイ福音書に「人を裁くな」っていう言葉が出て来て、注釈者によっていろんな解釈がされているんですが、そういうものを読んでいると、どうもこの言葉の射程は①他人宗教的に裁く場合だけでなく、②裁判官被告被告人を裁く場合にも及ぶらしい。

しかし、ネットに転がっている牧師さんの説教なんかを読んでみると、どうもこの立場を徹底しておられない。どういうことかというと、牧師さんは②の場合にこの言葉適用することはするのだが、裁判官合理的判断をする限りで、この言葉例外なんだ、罪ではないんだ、ということを言っていたりします。

ただ、ここには2点疑問がありまして、一つは、不完全な被造物である人間同士に起こった紛争に、これまた不完全な人間が作った法律適用して解決しようとしているわけですから、真に合理的解決なんか出てきやしないんじゃないかという点。

もう一つは、多数の裁判官に対する取材によれば、実際の訴訟においては結論が先に直観という形で現れ、それに合わせて法を解釈していくというのだから、その判断合理的解決であるという保証は何もない(せいぜい国民常識に適っているかどうかが確認できる程度)んじゃないかという点です。

ここからやはり、冒頭の言葉文言通り「人を裁く」のは例外なく罪に当たる、と解すべきなんじゃないかと思うのです。

こんな解釈は見たことないんで、間違ってる可能性100%なんですが、読んで受けた印象としてメモしておきます

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