「ロックは反体制の音楽だから、ロックと政治が結びつくのは当たり前」という主張をしている人は、ロックは反体制ではなく「反抑圧」の音楽だと考えたら、「音楽に政治を持ち込むな」という考えも理解できるんじゃないかなあ。
ロックが反体制だったのは、その時代のその社会の若者にとって、戦争や差別といった体制・権力と結びついたものがリアルな抑圧だったから、結果として反体制のメッセージになっただけで、最初から体制や権力に反する事自体が目的だったとは僕には思えない。
現代日本の若者にとっちゃ、クラスで人気者のあいつが憎いとか、気になるあの子の彼氏頃したいとか、ムカつく上司氏ねとか、そういうものが現実的で喫緊の抑圧であって、政治権力に抑圧されてると感じている若者はさほど多くないはず。
そういう時代の中で、特定の政治思想を押し付けたり、ロック=反体制・反権力という凝り固まった価値観を押し付けてくる老人は、若者からみたら政治権力なんかよりもよほど身近な抑圧と感じるんじゃないかな。
だから、そういう特定の価値観の強要という抑圧に対してのカウンターとして「音楽に政治を持ち込むな」という考えが生まれてるんだと思う。
つまり何が言いたいかっていうと、たかがロック音楽を歴史あるありがたーーい教養にしたがる老人どもうっせーなー早く死なねえかなーということです。