今でこそ、そういう行為から離れて久しいが、一頃は毎日、どころかいつでもLSDをしたかった。
やり始めた頃は、ただ辛い気持ちになったりして向いていないんじゃないかと思ったりしたものだけど、頻繁にやっていれば段々、強く快感を感じることができるようになる。
仲間とLSDに興じる人もいるとは聞いたが、僕は断然一人で行うのが好きだった。
ただ闇雲に行うと辛い気持ちになる事が多かったので、自分なりに十分にセッティングを整えた上で、結ったりとしたリズムに精神を同化させた。
フィーリングがいいときは、一時間がほんの数分に感じるほど精神を圧縮させた事もあった。
主に、夜に行う事が多かったので、体を闇に溶かすようにイメージするとどこまでも行ける気がした。
最中の記憶は曖昧になるが、没頭すると『帰ってきた』あとには、ずいぶんと遠くまで行った実感があり、また汗だくになっていた。
海外でもやったし、出張先でもなんでも、できるときはいつでもやった。
場所が変わるのもまた、いい方にバイアスが掛かることが多く、充実した。
結婚して、ずいぶん遠ざかっていたのだけど、先日、久しぶりにLSDをやってみた。
中年太りまっしぐらだね