有名大学に在学中の、前途有望な若い男女が、冬休みに、軽井沢に、カップルで、スキー旅行に来ている最中に、
神も仏も何の救いもないようなブラックな労働環境下で希望もなく毎日毎日こき使われる運転手の積み重なった疲労から発生する運転ミスで、
いずれは大手企業やホワイト企業に内定を貰って好条件下で働き、美しい伴侶や子供と幸せに暮らし定年後も安泰な暮らしが約束されていそうな若者達がその未来を片鱗も味わう事なく無残に命を落とす。
下級国民風情が上級国民様の足元をすくって二度と立てなくしてみせた。
経営者層(上級国民層)による被雇用者層(下級国民層)の圧迫および隷属こそが、事故の原因である。
報道を聞くたび、
「若い前途有望な人がいっぱい死んでかわいそうでしょ?ホラ泣けよ!」と言わんばかりのテレビのニュースを見るたびに、
本来感じるべき酷さややるせなさが逆にカタルシスとなって押し寄せ、愉悦でゾクゾクする。
ああ世も末だなあ。
愉悦。