俺の父親は仕事のさぼり自慢ばかりしていた。
仕事中に釣りに行った、キノコ狩りに行った、スキーに行った等。
母親の職場もゆるいところで、10時と3時のおやつ付きで
残業は年に1度だけ。
出張は家族がついていく旅行だった。
とにかく仕事にさえ行けば金がもらえるようなイメージしかなかった。
そのころ世間では過労死が取りざたされて、民間企業イコール悪者の先入観もあった。
本当に就職することは嫌だったが、生活のため中小IT企業に就職した。
働き始めても自分がなぜその会社にいて、なぜ仕事をしているか納得できず、
当然仕事にも責任感が持てなかった。
仕事はしていても常にむなしさやさみしさがついて回った。
会社を転々としつつ、いつの間にか結婚して子供が出来た。
俺の今の仕事もサボれる仕事だ。
無意識に嫁に今日は何時間ネットサーフィンして過ごしたとか
自慢気味に話してしまう。
なんとか無気力が遺伝するのを避けたいが、難しいな。
Permalink | 記事への反応(0) | 00:13
ツイートシェア