という話なんだが、例えば女性の言う「なんでうちら普通の収入の男性と結婚できないの?」とか隣国とのヘイトスピーチの問題であるとか年金の問題であるとか若年自殺の問題であるとか、はては嫁舅問題や食品の衛生問題とか、そういう最近話題になってきた問題というのは過去存在しなかったのかといえばそんなことはなくて、要するに「経済成長している間はいろんな不満を乗り越えて行けてた」ってだけなんだよ。経済成長そのものは必須じゃないし、なくても個人の人生は個人個人がそれなりにこなしていけるかもしれないんだけど、そうであった場合、社会の不満の一個一個をそれぞれに応じた知恵や予算でケアしていかなきゃならない。それに国民が耐えられるのか? っていうと、まあ、耐えざるを得ないんだけど、歴史的に見てそう言った不満はナショナリズムの方向に向かうってのは、もう分り切ってるんだよね。
多くの「スローライフでいいじゃない論者」ってのは、上記の様々な問題を、誰かが自動的に解決してくれると思ってる節がある。だけど、そういった発言ってのは、上記の不満を積極的にケアする政策や覚悟と抱き合わせでしか成立しないんだよね。だって経済成長捨てるならどうやったって各種不満が出てくるんだから。そういったことを踏まえると、少子化や経済成長の鈍化っていうのは避けられない現実だとしても、「経済成長なんてしなくていいじゃない」という発言そのものは、相当無責任に映らざるを得ない。
経済成長しなくていいっていう発言が論壇や政治に影響力のある人間のものならそれは無責任だと思うけど ネット民に向かって経済成長が必要だという論陣を張ったり 成長しなくていい...