昔の友人から久々に連絡がきて、当時の仲間で飲み会をするという。
仕事が忙しくて難しいから、行けそうだったら行く、と返したものの、
その日以降その友人どもからSNSの自分のつぶやきにコメントが頻繁につくようになった。
つぶやかなきゃいいんだが、籠りっきりの仕事をしてほぼ人に会わない自分にとっては、
気心知れた別の友人から、シャレのきいたコメントがたまにつくので、それも嬉しい。
人と会わない仕事だからこそ、友人とのささやかな触れ合いがとても大切だと実感する。
だが、真面目一辺倒な昔の友人どものコメントが並ぶようになって、思いのほかストレスになった。
冗談が通じない。
こちらに「知らなかったよありがとう」と言わせるようなコメントが投下される。
すでに知っているような古い内容の情報を、情強のごとくふるまってドヤアドバイスしてくる。
何かマスコミが騒ぎ立てると、同じ波に乗る。
ニュースに対して「世の中間違っていることが多すぎる!」と勧善懲悪を垂れ流す。
ボディーブローのようにジワジワとメンタルを削られ、
気心の知れた友人のコメントが激減した。
ああ、SNSで疲れる、とよく聞くが、これがそうなのか……と思い知った。
ユーモアの無い人、余裕の無い人とは会わないようにしてきた。
だからSNSは本当にプライベートな友人としか繋がらないようにした。
そして昔の友人どもは、とても愉快な奴らだった。
真面目に生きて、社会問題を考えて議論することが大人になることと思ってるんだろうが、
それは時と場合を選ぶもんだぜ?
人生遊んでる部分が無きゃ、息が詰まってにっちもさっちもいかなくなるぜ?
融通のきかない、自分の理想と思想と常識に凝り固まった大人になりてぇの?
それにしてもあんたら暇だよなぁ。
と言ってやりたいが、怖いから言わない。
人格疑われて終了だしな。
合理的なヤツもつぶれやすいんだよね。世の中の理不尽が受け入れられなくて。 「合理的」って言っても、程度の差はあれど、複雑な社会の一部分を切り取って組み立てた理屈だから、...