2015-08-12

小説を読むことで人間を知ることができたのだ

 ここ2年ぐらい、小説をよく読むようになった。

 月に5~10冊だろうか。ジャンルはいろいろだが、SFミステリーなどのガチガチジャンル小説基本的に読まない。日本純文学はまったく読まない。古典も読まない。有名な作者のものだけ読む。冒険はしない。それでも、読むべき本はまだまだあるようだ。うれしい限りだ。

 本は楽しいストーリー性と人物造形に沿った心の動きがそこにあるなら、やりはじめたばかりの名作ゲームで広大なマップアイテム図鑑を前にして感じるような高揚感が読み終わるまで約束される。これに慣れてしまうと、日本製コンドームさながらに薄っぺら地上波テレビ放送など、見ている時間はなくなってしまう。

 そして、気づいたことがある。小説を読むことで、人間を知ることができたのだ。

 50年前の外国舞台にした小説ひとつとっても、現代日本とはまったく違う世界がある。しかし、それを通して見ることができるのは、時代を問わない具象的な人の息遣い精神なのだ。多くの小説に、多くの舞台があり、たくさんの人が生きていた。本を読むことで人生が豊かになる、というのはこういうことなんだと思った。

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