2015-08-03

http://anond.hatelabo.jp/20150803130206

<評伝> 高橋昭博さん 被爆実態 伝え続けた半生

 被爆実態国内外に伝え続けた半生だった。元原爆資料館長の高橋昭博さんが2日、亡くなった。「原爆犠牲者の声なき声を後世に伝えるのが生き残った者の責務」。最後取材した3月、言葉は途切れ途切れながら強い意志を感じさせた。病が進み証言活動が困難になっても、核兵器廃絶への執念が衰えることはなかった。

 あの日、爆心地から1.4キロ被爆し、生死をさまよった。戦後広島市役所に勤めながら被爆者運動に心血を注いだ。

 原爆被害非道を訴える一方、対話を重んじた。1980年、原爆投下エノラ・ゲイの元機長ポール・チベッツ氏に米国で面会。「いまさら恨みつらみを言うつもりはない」と握手を求め、文通につなげた。「核兵器なき世界」を唱え就任したオバマ大統領には広島訪問要請する書簡を何度も送った。

 オバマ大統領被爆地を訪問する際に謝罪するべきかと問うたことがある。高橋さんは「謝罪というハードルを突き付けるばかりでは廃絶へ進まない。ずっと同じ場所にとどまるのは未来志向ではない」と答えた。

 だが、別れ際に「昔は謝罪するべきだと思った。本当は今でも原爆を落としたアメリカが憎いですよ」と苦渋の表情も浮かべた。長年、核兵器廃絶を訴えた理想非人兵器による惨劇を忘れられない内面との葛藤垣間見た思いがした。

 長年苦しんだ末にたどり着いた「和解」の訴えは重く、高橋さんが目指したゴールははるか遠い。その遺志をどう引き継ぐのか、被爆地に問われている。(金崎由美)

(2011年11月3日朝刊掲載

http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20111104131802632_ja

まあ複雑ってことで

記事への反応 -
  • 個人の語り継ぎたいという思いは尊重されていいと思うが。語り継ぎたい「思い」言い方を変えれば「意図」が優先されたお年寄りの話を、あえて聞く理由がないんじゃないだろうか?...

    • 1945年に15歳~30歳だった人が2015年に85歳~100歳な訳で まあ寿命を考えると死が近い訳でというかバタバタ死んでるだろうし 死のその前に語り口を記録しておきたいとか犬の巡礼的な意味...

      • 老人の証言は収録する必要性を感じるんだけど。 語り部の話って誰が爆弾を落としたとかそいつらが憎い!みたいのはあまり強調しないとか、その代わりに日本(軍)批判みたいのは大...

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        • 身も蓋もないけど、そもそも論で80過ぎた人の記憶ってあてになるの? 俺とか20歳くらいのときから10歳以下のときに何があったかとかいう記憶もあやしいのに。 てか実際に小1のときに...

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