ある程度生活は落ち着いてきたが最近どうもフラストレーションが溜まる、大声で叫んだり走ったりしたくてたまらない。
彼は物静かな人で自分から何かを求めたりはしてこないので、自分のことを必要としているのかがわからず、それがまた日常のストレスとして積み上がる。
それがここ数週間の気分だった。
昨日霊感占いをしてくれるという人と出会い、診てもらう機会があった。
彼と結婚できるか見てくれ、と頼んだのだが戻ってきた回答が結婚どうこうよりも私自身について言及される内容だった。
人からよく見られたい、お行儀よくいたい、嫌われたくない、そんな気持ちが積み重なって自分の本来の欲望が圧迫されている。
それは必要があって被ってきた仮面だし、これはこれでうまく行っているので、このまま仮面は綺麗に被ってしまいましょう。
彼との恋愛、結婚もきれいな世界の出来事として続けていっても問題ありません。
その代わり、自分のための世界、自分がノーといえる世界、自分にイエスと言える世界を作ってください。
なんだろう、本質を言い当てられた気分だった。
結婚しなくてはいけない、人からよくみられたい、普通の人はこうは言わない、こうしない、というのが自分を雁字搦めに縛っていた事を思い知らされた。
親から結婚しろと言われているプレッシャー、相手の親に恥ずかしくないようにきちんとした仕事をしなくてはいけないという気持ち、彼が恥をかかないように出来るだけ上品にしていなくてはいけない。
彼より頭が良くてはいけない、彼が離れない為にNOはなるべく言わない。
そんな事を考えていた。それが行き過ぎて逆流してしまい、感情のコントロールができなくなった事も良くあった。
好きでいなくてはいけない、一途でいなくてはいけないとも考えてたな。
他の男の人に優しくされるのは嫌いじゃない。とても楽しい。
自分がマゾヒストだとも思っていたけど、サディストの要素もありそうだというのが冷静になって自分と向き合った時の自分への感想だ。
裏の顔とか、自分の城を持ってもいいのかもしれない。
どこに自分の城をもとうかなあと思うと少し楽しくなってきた。